スイートコーンの人気品種「しあわせコーン」についてサカタのタネ担当者様に質問しました!

JUGEMテーマ:家庭菜園
 

少しずつ暖かい日も増えてきてみなさんの菜園ライフもいよいよ開幕を迎えるころではないでしょうか(^^)

当店でも、春にむけての準備として野菜の種をお求めのお客様も増えてまいりました。
 

その中で、サカタのタネのスイートコーン新品種「しあわせコーン」

販売ランキング上位の支持をいただいています。

販売実績をみても幅広いかたから支持をいただいているしあわせコーンの秘密について、

メーカーであるサカタのタネ名古屋営業所の森様にお話を伺いました。


   サカタのタネ 名古屋営業所 森勇人さま

∇ おうかがいしたこと

 1.しあわせコーンの開発経緯について

 2.栽培・管理のポイントについて

 3.大きな特徴である食味について


開発経緯から、栽培のポイントや食味についてなど大きく3つの視点からお話しをうかがいました!



1.しあわせコーンの開発経緯について

 消費者だけでなく、生産者、流通関係者も満足していただくために


 ----しあわせコーンは糖度の高さとしなびにくさが特徴ということですが、開発までの経緯を教えてください。 

  「近年、消費者の野菜への食味のこだわりが高まっています。中でもスイートコーンは甘いことが大前提です。

   直売所などお邪魔しても甘みの強い品種が人気上位にあがっています。

   その反面、収穫適期を逃すと食味が低下し、しなびが出てしまうなど、

   品質の低下が生産者、流通関係者のかたの問題点にもなっていました。

   そんな、消費者のかた、生産者のかた、流通関係者のかたみなさんに満足いただけるよう開発に至りました」


----しあわせコーン以外の定番品種との住み分けはどのようにお考えですが?

  「ゴールドラッシュなどイエロー系は産直さん、スーパーの店頭などでも主流の商品です。

   そこに、バイカラーでなおかつ糖度も18度〜20度と食味も近年のニーズに寄り添った

   しあわせコーンはバリエーションのひとつとして提案していただけると思います」



----売り場に付加価値をもたらしてくれそうですね。

 
2.栽培・管理のポイントについて

 圃場も選ばず、しなびにくさや適期を2日すぎた収穫でも食味を損なわないから

 家庭菜園、週末菜園にも最適!



----そろそろ播種の時期ですね。

  「一般地では3月〜5月種まき可能です。

   3月は気温もまだ低いためトンネル、マルチで、4月も地温確保のためマルチはしてください」


----最適な圃場はありますか?
 
  「日当たりは好みますが、圃場PHの適応性が広いのであまり環境を選ばないです。

   そんなところも家庭菜園に最適なポイントでもあります。排水性は悪いと病気につながるので注意してください」


----家庭菜園といえば、みなさん頭を悩ませるのが連作障害だと思いますが、

    しあわせコーンに限らずスイートコーンは輪作にとりいれやすい作物ですよね?

 
  「レタス、小松菜、法蓮草や稲作などの後作につなげられている実績もあります」


----ぜひ輪作体系に取り入れたいですね。播種後の管理についてポイントはありますか?

  「先端不稔が出にくい品種ですので収穫まで安心していただけると思います。ただ、時期的にも

   高温乾燥の環境になる場合、潅水を適宜していただくことでさらに先端不稔が出にくくなります」


----収穫時のポイントはどうでしょうか?
 
  「雄穂から絹糸が出てから23日〜26日が収穫の目安です。1本を試しどりして先端まで粒が

   詰まっているか確認されるのをお勧めします。適期から2日後でもしなびにくい、糖度が落ちにくいので

   家庭菜園をされているかたや週末菜園をされているかたも管理していただきやすいですよ」



3.大きな特徴である食味について

 クチコミで広がる食味の評判!


----もうすでに消費者のかたに食味を楽しんでいただいているんですよね?
 
  「店頭販売からクチコミで広がって、全国出荷も開始しています。味も自信をもっておすすめできますよ」


----糖度が高いといろんな食べ方も楽しめそうですね。

  「茹でる、蒸すが定番かと思いますが、焼きとうもろこしも抜群に美味しかったです。

   しなびにくいという特長があるとおり、粒が柔かすぎないので調理をしてもしっかり食感を楽しんでいただけます。

   今後、サカタのタネのホームページでもレシピを公開していこうと思っています」



最後に〜特長まとめ

  「最後に私個人的に「しあわせコーン」の特長をまとめましたのでおさらいさせて下さい。

   し=しなびにくい

   あ=甘みが強く、糖度が落ちにくい

   わ=ワンランク上の対倒伏性

   せ=先端不稔が少ない

   と、それぞれ消費者のかた、生産者のかた、流通関係者のかたにしあわせになっていただける

   特長を持っている新品種です。もちろん家庭菜園をされているかたにも楽しんでいただけると思いますし、

   個人的には、とれたての美味しさを味わっていただくために産直のかたにも満足いただけると思います」



∇ わかったこと〜インタビューを終えて

しあわせコーンは、当店でも現在「ネットメロン苗ころたん」に次ぐ支持をいただいています。

その人気の秘密を探れたら、またこれから栽培を検討されている方に少しでも参考になれば

と思い今回お話しをうかがいました。市場のニーズをしっかりとらえ、それだけでなく生産者や

流通関係者の想いもこめた商品だからこそ大きな支持をいただけるのだとわかりました。

あわせて、これだけ商品に想い、ストーリーがあるとお客様にご提案しやすいので、

私たち種苗店にとってもしあわせな品種だと感じました(^^)

まさに今が播種適期のしあわせコーン、こんなストーリーを片隅に栽培を楽しんでみてくださいね!

また、インタビューに対するご感想や、しあわせコーンの品種に対するご質問などもコメント欄でお待ちしています!



スイートコーン しあわせコーン(サカタのタネ)約50粒:432円(税込)/約200粒:637円(税込)/約2000粒:5,940円(税込)
しあわせコーン
【特長】

1.非常に食味がよい。甘みが非常に強く濃厚で、コクがある。糖度が高く、食味極良。

2.中早生バイカラー品種。熟期は85日で、黄色と白色のコントラストがきれい。

3.安定した収量性。雌穂はやや長型、2Lサイズで先端不稔少なくよくそろう。

4.絹糸抽出日から収穫までの期間は現行品種並みだが、収穫初期から糖度が上がりやすく、糖度の高いまま維持されるので、収穫適期幅が広い。

5.現行品種の中でも非常にしなびにくく、糖度も下がりにくい。







 

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