タキイ種苗担当者に聞く春まきハクサイの抽苔対策と品種選びのポイント

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みなさん、こんにちは種苗・園芸の専門店ソスイ種苗園の渡邉です。

3月に入り、暖かくなってきましたね。
野菜づくりや家庭菜園にかかわるみなさんは、そろそろ春に定植する苗づくりの準備などされているころでしょうか。
春まきの品種の選定などされているタイミングかもしれませんね^ ^

今回は種苗メーカーのタキイ種苗担当者さんにうかがった、ハクサイの栽培でポイントとなる抽苔を防ぐポイントと品種選びについてご案内しますね^ ^
芯伸び
ハクサイ球内抽苔

∇ おうかがいしたこと
1.主な野菜の花芽形成要因
2.春まきハクサイの育苗
3.抽苔を防ぐ要注意ポイント
4.春まきハクサイの品種の選び
 1.主な野菜の花芽形成要因

 ハクサイの花芽分化は低温+種子感応

ハクサイの栽培で「球内抽苔」や「芯伸び」でお困りの方もいらっしゃるかと思います。
原因はさまざまありますが、そもそも植物の繁殖の目的から考えると抽苔や開花は生理上当たり前のこと。
そこでまず、主な野菜の花芽形成要因をおさらいしてみましょう。

主な野菜の花芽形成要因
このようにハクサイの花芽分化の要因は、低温+種子感応によるものだとわかりますね。
感応の温度は3℃(晩抽品種)〜13℃で、生育が進むほど低温に対して敏感になります。
花芽が形成されると新葉の分化が停止してしまいます。

この特性を把握したうえで育苗〜定植までポイントを押さえて育苗・定植してあげれば抽苔や芯伸びの症状は防げますよ。

2.春まきハクサイの育苗

 晩抽品種で本葉6〜7枚を確保
ハクサイ苗
まずは育苗ですが、大苗で定植することを目標としましょう。

■育苗時のポイント
・温度管理:13〜25℃を目安に加温・換気
・温床+ビニールトンネル+こもなどで保温
ビニールハウス
・72穴トレイ、7.5cmポットなどを使用
・定植時に本葉6〜7枚を確保
・晩抽系品種を選択

3.抽苔を防ぐ要注意ポイント

 桜が咲いたら定植!

続いて定植〜収穫までですが、まず大事なのがタイミングです。
定植の目安は桜(ソメイヨシノ)の開花時期がポイントです。
ソメイヨシノの開花始め=平均気温10℃
ソメイヨシノ蕾
桜が咲いたら植えましょう!
1週間早い場合はマルチで被覆、2週間早い場合はマルチとトンネルで対策してあげてくださいね。

そして、育苗のポイントにも記載した6〜7枚の本葉の根拠として、「苗の葉数×10」が花芽分化する葉数となります。
なので、結球葉数を70枚とすると7枚苗を定植するのがベストとなります。
ここからは生育、結球と抽苔の競争になります。気温上昇で確実に抽苔は進行するので、抽苔する前に収穫することを心がけましょう!

4.春まきハクサイの品種の選び

ここからは、育苗時のポイントでもあげた、大事な品種の選定についてです。
いずれも晩抽品種ですので安心して栽培していただけますよ!
収穫期から逆算して適切な品種を選びましょう^ ^


春まきハクサイ作型

春ひなた黄芯系極早生種 ハクサイ 春ひなた(タキイ種苗)
ペレット5,000粒:15,336円(税込)
【特長】
●抽苔が遅く、極めて安定!
●肥大性にすぐれ品質良好!
● 生理障害の発生が少ない


【栽培ポイント】
●13〜25℃の温度管理で健苗を定植する
● 保温資材で初期生育を促進する

【オススメの作型
3月下旬〜4月どり



晴舞台65べと病耐病性 ハクサイ 晴舞台65(タキイ種苗)
ペレット5,000粒:15,336円(税込)
【特長】
●ベト病に対する耐病性が特にすぐれる
草勢旺盛で、栽培容易な黄芯系晩抽早生種
肥大性にすぐれ、ボリューム感あり

【栽培ポイント】
●13〜25℃の温度管理で健苗を定植する
保温資材で初期生育を促進する
銅剤の過剰施用は避ける

【オススメの作型
5月上旬〜6月上旬どり



きらぼし65春まきも可能な晩抽早生種 ハクサイ きらぼし65(タキイ種苗)
DF(0.9ml):626円(税込)/ペレット5,000粒:14,148円(税込)
【特長】
幅広い根こぶ病に耐病性を発揮!
石灰欠乏症、ゴマ症など生理障害に強い!
秋どりだけでなく、春まき栽培も可能

【栽培ポイント】
元肥を少なめにし、外葉のできすぎを防ぐ
芯葉立ち上り頃の乾燥は生育遅延を招くので、適湿を保つ

【オススメの作型
5月中旬6月中旬どり
11月どり
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