滋賀の研究農場で行われたタキイ2017年春商品説明会に行ってきました♪

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こんばんは、種苗・園芸の専門店ソスイ種苗園の渡邉です。

2016年もいよいよ大晦日、みなさんは新年を迎える準備も済みごゆっくりされているころでしょうか^^
当店は本日をもって2016年の営業が最後となります。このブログも更新の少ないなかご覧いただきありがとうございました!
今日は少し遅くなりましたが、インスタグラムへの写真の投稿が終わりましたので、この秋行われたタキイ種苗の春商品説明会の様子をお伝えします。

2017タキイ春商品説明会

説明会は「2017年 中部地区春商品説明会」と銘打たれ2016年10月20日に滋賀県のタキイ種苗研究農場にて行われました。午前は室内での商品説明や果菜類の病気についての講習から、昼食をはさみ圃場見学が行われました。
今日はこの圃場見学の様子をインスタグラムへ投稿した写真とともにご紹介します^^

タキイお弁当
昼食はタキイの品種を使ったお弁当でした^^

まずは果菜圃場からです。農場見学ではおなじみのタキイ種苗開発部 小林聖隆さんにご案内いただきました。
果菜圃場

■トマト「TTM-105」

TTM-105
黄化葉巻病の耐病性品種で草勢の強い「TTM-105」

同じ黄化葉巻耐病性品種の「桃太郎ピース」に比べて葉の茂りが旺盛で長期獲りが可能です!冬の寒い時期も着果して、翌年7月まで引っ張れる品種です。

■トマト「桃太郎ピース

桃太郎ピース
「TTM-105」と同じく黄化葉巻耐病性品種の「桃太郎ピース」

こちらは草勢がおとなしくても大きい玉がとれるのが特徴です。その分短期獲りになるので「TTM-105」とあわせての栽培がオススメです。

■ナス「TNA-112」

TNA-112
千両をベースにしたタキイの単為結果性ナス「TNA-112」

単為結果性ナスとは、キュウリと同じように花粉が柱頭につかなくても果実が肥大する性質です。蜂での交配やホルモン剤での処理が必要ないため省力化が期待できます。愛知、福岡、高知などナスの産地を中心に県主導でも試作が進められています。

■ナス「TNA-114」

TNA-114
筑陽をベースにした単為結果性ナス「TNA-114」

タキイさんでも単為結果性ナスを積極的に推進しています。他社メーカーさんではヨーロッパの単為結果の血を使って育種していることが多いのですが、タキイさんでは日本古来の素材を見つけて育種に使用しているため、夏の暑い時期や冬の寒い時期でも石ナスにならずにしっかり着果し、単為結果性が発揮されます。

続いて葉菜類の圃場です。

■キャベツ「夢ごろも

夢ごろも
冬〜早春どりキャベツ「夢ごろも」

夢ごろも(アップ)

7月下旬まきで12月下旬から収穫可能。暖地ならお盆前後の播種で1月〜3月まで長く収穫できます。立性で揃いの良い品種で、暖地、中間地問わず幅広い適応性があるため厳寒期どりの品種はこちらがメインになっていくとのことでした。

■キャベツ「おきな

おきな
適期栽培で60〜65日で収穫できる早生キャベツ「おきな」

■タマネギ「ケルたま

ケルたま
2015年に発表された、ケルセチンの含有量がネオアースなど従来の品種に比べ約2倍のタマネギ「ケルたま」

ケルセチンとは、抗酸化作用があり活性酸素のダメージを除去して血液がサラサラ、動脈硬化に効果があると言われています

ケルたま苗
「ケルたま」の大きな特徴はケルセチン含有量以外にも2つあります!1つは貯蔵性の高さ。一般的な品種では「ネオアース」が貯蔵性の高い品種ですが、それよりも1カ月長くもちます!その分熟期が遅く収穫が梅雨時期になるので注意が必要です。

ケルたまネオアース比較
左:ネオアース、右:ケルたま

「ケルたま」3つの特徴の最後は苗の草姿が立性でコンパクトであることです!
左のネオアースは収穫ギリギリまで草姿が暴れる特徴があります。風などで倒されて収穫期と勘違いしてしまうことがありますが、「ケルたま」は草姿が綺麗なのでそのようなことがありません。その分、苗がおとなしいので、定植が遅いと活着しないことがあります。晩生の品種ですが中生〜中晩生くらいの播種、定植タイミングを心がけましょう。

■タマネギ「ネオアース

ネオアース
タキイ種苗のタマネギ定番品種「ネオアース」

タマネギは今年は苗も不作でしたが、春先にはべと病の発生で佐賀などでは産地が壊滅的な状況でした。べと病は3月下旬〜4月の15度前後が発生しやすい温度帯です。なので5月くらいに異常がある場合はべと病だけでなく、葉枯れ病やボトルチスの可能性もあるので薬剤の選定は慎重な判断が必要です。
■ネギ「ホワイトソード

ホワイトソード
秋の終わりから冬にかけて収穫するネギ「ホワイトソード」

同じタキイ種苗のネギ「ホワイトスター」に比べてゆっくりとした生育の品種です。

ホワイトソード収穫
襟元が詰襟で、「ホワイトスター」に比べて細くて葉色の濃い綺麗な品種です!

最後に根菜類です。

■ニンジン「翔馬

翔馬
初期生育の発芽揃いの良いタキイ種苗のニンジン「翔馬」

早生品種のなかでは葉も強いので機械収穫にもバッチリです!
■ダイコン「夏の翼

夏の翼
タキイの夏のダイコン「夏の翼夏」

夏のダイコンは生育が暴れがちですが、こちらはじっくり生育するタイプですので形状安定性、揃い性に優れます。

■ダイコン「秋の翼

秋の翼
秋どり品種「秋の翼」

写真は収穫適期前で尻が流れていますが、適期では円筒形にまとまります。みかど協和の「福ほまれ」に比べると草勢が強いので密植性には欠けます。
今回の農場見学ではタマネギのベと病のお話が印象に残りました。ひとつの原因だけに限定せず、症状と発生時期をしっかり分析して薬剤や品種の選定することが大事ですね。

冒頭でもご案内したとおり、説明会では室内講習として商品説明や果菜類の病気に関する講習もありました。機会がありましたらその時の様子もブログでご紹介できたらと思っております。また気長にお待ちください(笑)

気まぐれな更新の当ブログですが、2017年も引き続きみなさんに有用な情報をお届けできるよう続けてまいります。何卒よろしくお願いいたします。では、よいお年をお迎えくださいませ^^

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