ホウレンソウの栽培管理についてサカタのタネさんに聞きました♪

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こんにちは、種苗・園芸の専門店ソスイ種苗園の渡邉です。

 

先日、サカタのタネさんの商品勉強会に参加してまいりました。
「クローズアップホウレンソウ」と題した講習でホウレンソウの特性や栽培のコツ、新品種について勉強してきたのでみなさんにシェアさせていただきますね♪

今年のような気温の高いシーズンは生育不良などのリスクも考えられるホウレンソウ栽培、基礎を中心に大きく3点のポイントで伺ってまいりましたよ。

 

クローズアップホウレンソウ

●生育特性
●栽培管理
●新品種の紹介

 

●生育特性

・発芽適温は15〜20℃、生育適温は10〜20℃
食卓では寒い時期が旬のイメージのホウレンソウですが、発芽、生育適温ともに20℃までです。25℃以上になると急激に発芽率が落ちるので、今年の秋も例年通りのタイミングでの播種は注意が必要ですね。また、寒い時期については0℃前後で生育が停止してしまいますが、耐寒性が強く-10℃程度まで寒害を受けない特性があります。

ホウレンソウ圃場2

・長日条件下で抽苔が促進される
長日条件で生育が促進されるため、春〜夏の生育の速さには注意が必要です。6月蒔きは夏至を経過するため抽苔の最も危険なタイミングになります。8月下旬〜が徐々に抽苔の起こりにくい条件になっていきます。また品種選びなどで抽苔を回避することもできます。サカタさんの品種だと春〜夏まきで晩抽性の高いジャスティスがオススメということです。


【M3万粒】晩中の春〜夏まきホウレンソウ(ほうれん草) ジャスティス 4,806円(税込)

ジャスティス1.べと病R-1〜9、11〜15に抵抗性をもつ。
2.濃緑、平滑な剣葉で、葉先がとがり浅く欠刻が入る。
3.立性で葉軸にしなりがあり、収穫作業性がよい。
4.フザリウム菌による萎凋病に対し、「アクティブ」以上の強い耐病性をもつ。
5.草勢強く耐暑性があり、高温期でも生育遅延などの障害が起きにくい。
6.早生性がありながら、収量性にもすぐれる。

抽苔の要因には長日、品種選び以外でも肥切れなどもありますので、日々の管理も重要ですね。

 

・過湿に弱く、酸素要求量が高いため土壌は根菜類と同じイメージで
土壌のpHは弱アルカリ性が最適です。播種後70日で根は下へ1.2m、横へ90cm広がります。直根性なので土壌の乾燥には強いのですが、酸素要求量が高いので土は握って崩れる程度=根菜類と同じ考え方での土づくりをオススメします。

根が張らない場合、硬盤層が大きく影響しているかもしれないので機械や緑肥などでの耕転が必要になります。また菌耕といって、わらやもみ殻、バークなどで有効微生物を利用して土壌の疲弊、劣化を防止することができます。

 

ホウレンソウ圃場1

●栽培管理

・高温期の播種は深植えで対応
過湿に弱いホウレンソウですが、播種前は十分な潅水が必要です。また、地温の高い時期は涼しい夕方の時間帯に、地温の低い時期は暖かい朝方の時間帯に播種します。あわせて夏場の播種は、深く(約2cm)蒔いてあげましょう。

 

・播種後は排水性を高める
播種前にしっかり潅水して、播種後は排水溝を整備して過湿対策をしましょう。

 

・美味しく収穫できるタイミングは夕方!
植物は、太陽が出いている日中に光合成をすることでデンプンなどの養分を作り出します。つまり、朝から夕方にかけてエネルギーを蓄える活動をしています。そして、夕方から翌朝にかけて太陽が出ていない間は蓄えたエネルギーを使って茎葉を大きくしたり果実に養分を蓄えます。

1日のうちで葉に養分が最もたまっているのは夕方→ホウレンソウなど葉菜類は夕方どりが美味しい
1日のうちで果実に養分が最もたまっているのは朝方→トマト、キュウリ、トウモロコシのような果菜類は朝方どりが美味しい

 

●新品種の紹介

サカタのタネさんでは、この夏「ドンドンシリーズ」として新たに3品種が発表されました。この新シリーズのテーマは作業性と収量性です。昨今の人手不足などの状況をふまえて、それまで葉重型の傾向だった品種群から葉数型に、また不要な下葉がとれやすくなり生産性も向上、結果的に高い収量性が期待できるシリーズになっているようです。

 

ドンキー
・極濃緑色の葉枚数型
・作業性が優れる
・ハウス・露地でも幅広い作型に適応


ゴードン

【ドンドンシリーズ】秋冬まき品種 暖冬・厳冬でも適度な伸長性の多収型ホウレンソウ ゴードン

 

・株張りがよく圧倒的な収量性

・作業性が優れる

・暖冬下では伸びすぎず厳冬下でも止まらない

 


ハイドン

【ドンドンシリーズ】早春・秋まき品種 在圃性・収量性が優れた多収型ホウレンソウ ハイドン

 

・葉枚数が多く圧倒的な収量

・作業性が優れる

・温度上昇期でもガッチリ育つ

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